研究業績

2024/1/15

【論文出版】超早産児への気管内挿管と神経発達予後

岡山医療センター新生児科の玉井圭先生との共同研究がPediatric Researchに掲載されました。本研究では、極低出生体重児を対象とした新生児臨床研究ネットワークデータベースのデータを用い、在胎24~27週で生まれた超早産児において、分娩室での挿管が3歳時の神経発達障害のリスク増加と関連していることを示しました。

Tamai K, Matsumoto N, Yorifuji T, Takeuchi A, Nakamura M, Nakamura K, Kageyama M; Neonatal Research Network of Japan. Delivery room intubation and neurodevelopment among extremely preterm infants. Pediatr Res. 2024 Jan 11. doi: 10.1038/s41390-023-02993-5.

→本論文へのリンク

どうぞご覧ください。

2024/1/5

【論文出版】岡山大学拠点接種における新型コロナウイルスワクチン副反応調査のまとめ

コロナ禍に岡山大学が教職員および学生を対象に行った、mRNA-1273(モデルナ)ワクチン接種後の副反応や抗体価上昇についての一連の研究をまとめたreviewがActa Medica Okayamaに掲載されました。調査にご協力いただいた皆様に感謝申し上げます。

Matsumoto N, Higuchi C, Miyaji C, Mitsuhashi T, Hagiya H, Takao S, Yorifuji T.
Review of a Series of Surveys on Adverse Reactions to the COVID-19 mRNA-1273 Vaccine at Okayama University.
Acta Med Okayama. 2023 Dec;77(6):567-575. doi: 10.18926/AMO/66148.
→本論文へのリンク

どうぞご覧ください。

2024/1/5

【論文出版】幼児期発症アレルギー性鼻炎の寛解と住居の関連

21世紀出生児縦断調査(2001年出生児)のデータを活用し、1.5-4.5歳時に発症した幼児発症アレルギー性鼻炎(結膜炎を含む)について、学童期の10-12歳時に症状が寛解しているかを検討しました。寛解割合は42.9%であり、またその寛解に寄与する因子として一軒家に比べて集合住宅(特に高階層)に住む事が関連していました。

Uraguchi K, Matsumoto N, Mitsuhashi T, Takao S, Makihara S, Ando M, Yorifuji T. Association Between Clinical Remission of Infantile-Onset Allergic Rhinitis During the School-Age Period and the Type of Housing: A Longitudinal Population-Based Japanese Study. J Pediatr Health Care. 2023 Dec 19:S0891-5245(23)00351-6. doi: 10.1016/j.pedhc.2023.11.011.
→本論文へのリンク

どうぞご覧ください。

2024/1/2

【書籍出版】「Encyclopedia of Toxicology (Fourth Edition) 」への寄稿

『Encyclopedia of Toxicology (Fourth Edition)』に、「Minamata」という題で、水俣病と水俣病の歴史を紹介する簡単な総論を寄稿しています。水俣病の歴史から分かる4つの教訓ということで、原因がわかれば病因物質がわかるまで対策を遅らせてはいけないなどの教訓を伝えています。水俣病を海外に伝える一助になればと思います。

T Yorifuji, T Tsuda,
Minamata,
Editor(s): Philip Wexler, Encyclopedia of Toxicology (Fourth Edition), Academic Press, 2024, Pages 413-418,
ISBN 9780323854344, https://doi.org/10.1016/B978-0-12-824315-2.00459-0.

リンクはこちら

2023/12/15

藤本竜平院生が令和5年度岡山県医師会学術奨励賞を受賞しました

藤本竜平院生(写真右)が令和5年度岡山県医師会学術奨励賞を受賞しました。
J Am Heart Assoc.に掲載された論文「Heat Exposure Following the Rainy Season Is Associated With an Increased Risk of Cardiovascular Emergency Among the Elderly in Japan」が評価され、受賞しています。ご指導、ご協力いただいた皆さま、大変ありがとうございます。

受賞論文に関する情報へのリンク

2023/12/13

【論文出版】COVID-19に対する感染管理活動を通して得られた官民学連携の協働体制ー岡山県クラスター対策班(OCIT)の取り組みー

昨年度まで岡山県保健医療部新型コロナウイルス感染症対策室に在籍されていた高橋一剛先生らとの共著論文が出版されました。OCITの支援活動を振り返るとともに、岡山県における感染症に関する公衆衛生上の課題、そしてOCITの活動を通して構築された感染症対策における官民学連携の将来的な展望についてまとめています。

 

高橋一剛、高橋友香理、市村康典、宇野絢哉、今城沙都、光井聡、則安俊昭、頼藤貴志

COVID-19に対する感染管理活動を通して得られた官民学連携の協働体制ー岡山県クラスター対策班(OCIT)の取り組みー

岡山医学会雑誌 第135巻 December 2023, pp. 158-166

 

どうぞご覧ください。

2023/12/11

松本助教の研究課題が岡山医学振興会の研究助成に採択されました

松本助教の研究題目「行政との連携による、子どもの幸福と心身の健康に影響を及ぼす要因及びメカニズムを解明するためのコホート研究」が、公益財団法人岡山医学振興会 第23回公募助成に採択されました。12月1日岡山大学にて助成授賞式が行われました。

これまでご指導、ご支援いただきました皆様に深く感謝いたします。
今後ともご指導ご鞭撻のほどどうぞよろしくお願いします。

2023/11/29

【論文出版】整形外科雑誌に掲載されたSystematic Reviewsの疫学と記載の現状

2012年と2022年に整形外科雑誌に掲載されたSystematic Reviewsの疫学と記載について調査し、10年間における変化を評価しました。疫学としては10年間で大きな変化はなく、最も多かったのは介入についてのSystematic Reviewsで、USAやUKからの出版が多かったです。記載については、protocol registrationsなど一部やや改善した部分がありますが、2022年においても依然として不十分な記載が目立ちました。特にcertainty of the evidenceの評価は1割もされていませんでした。よって、今後は効果量の有意差の有無だけではなく、エビデンスの確からしさも評価することでmeta-analysisの結果を正しく評価する必要性があると考えます。

Yamamoto N, Taito S, Miura T, Ariie T, Tomita Y, Ogihara H, Shiratsuchi D, Yorifuji T, Tsujimoto Y. Epidemiology and Reporting Characteristics of Systematic Reviews in Orthopedic Journals: A Meta-Epidemiological Study. J Clin Med. 2023 Nov 10;12(22):7031.
→本論文へのリンク

どうぞご覧ください。

2023/11/20

【論文出版】乳児用新型コロナウイルスワクチンの副反応についての報告

2022年11月から2023年4月の間に岡山県でBNT162b2 mRNAコロナワクチンの初回接種を受けた6カ月から4歳児515例を対象に、ワクチン接種後の局所反応と全身症状の発生頻度を調査しました。37.5度以上の発熱を認めたのは全体の5.2%で、39°Cを超える発熱の報告はありませんでした。COVID-19感染歴と発熱リスクとの関連は認められませんでしたが、インフルエンザワクチン併用時は発熱リスクが高くなっていました。本研究はBNT162b2ワクチンの乳幼児に対する安全性プロファイルを調査した貴重な報告です。

Matsumoto N, Shimizu J, Yokoyama Y, Tsukahara H, Yorifuji T.
Adverse reactions in young children receiving the coronavirus disease 2019 vaccine. Pediatr Int. 2023 Jan-Dec;65(1):e15696.

→本論文へのリンク
どうぞご覧ください。

2023/11/13

【論文出版】COVID-19パンデミックと18か月児における言語発達の関連について:日本における6年間の反復横断研究

岡山市保健所の1歳6か月児健診のデータを用いて、COVID-19パンデミックと1歳6か月児の言語発達の関連について検討しました。パンデミック前と比較して、パンデミック中は、言語発達にフォローアップを要するリスクの上昇を認めました。また、意味のある単語が3つ以上言えないリスクについても上昇を認めました。また、昼間の養育先(家庭保育もしくは保育園)及び家族数(3人以下もしくは4人以上)でサブグループ解析を行った結果、家庭保育及び家族数3人以下のグループで、リスクがより高い傾向がみられました。

Matsuo R, Matsumoto N, Mitsuhashi T, Yorifuji T.
COVID-19 pandemic and language development in children at 18 months: a repeated cross-sectional study over a 6-year period in Japan
Archives of Disease in Childhood. 2023 Nov 2: archdischild-2023-325926.
doi: 10.1136/archdischild-2023-325926. Online ahead of print.

→本論文へのリンク

どうぞご覧ください。

« Prev - Next »

Page Top