2025/12/3
「岡山県におけるアウトリーチ事業に関する既存資料を用いた研究」実施のお知らせ
岡山県におけるアウトリーチ支援事業における訪問支援を受けた皆様へ
―「岡山県におけるアウトリーチ事業に関する既存資料を用いた研究」へご協力のお願い―
研究機関名およびその長の氏名 岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 成瀬 恵治
研究責任者 岡山大学学術研究院医歯薬学域 疫学・衛生学分野 教授 賴藤貴志
1) 研究の背景および目的
精神障害者は、医学的治療の必要がありながら支援が届いていない人たちが多いです。海外の報告では、およそ半数の精神障害者は支援が届かないまま満たされざる精神保健ニーズを抱えていることが報告されています。日本でも市町村や保健所など自治体の精神保健の機関において、このような医学的治療につながりにくい人たちが抱える課題(受診拒否、大声で威嚇する、ひきこもり、家庭内暴力など)への対応におよそ半数の市町村が苦慮していることが報告されています。このように孤立した精神障害者への支援や対応は、地域精神保健の重要な課題です。このような課題に対しては、医療機関で待ち受ける体制では不十分であり、出向く支援であるアウトリーチ支援が重要です。国内での研究は、自治体単位でのアウトリーチ事業を評価・調査した研究はありますが、岡山県内を評価した研究はありません。
岡山県では、アウトリーチ支援事業において、保健所からの依頼に基づき、未治療や治療中断等により生活に困難を抱える精神障害者や精神障害者に対するアウトリーチ支援を行ってきました。
今回の研究では、当事者への支援効果の定量的検証のため、2019年度から2024年度の期間中に、支援終了した本事業対象者について、支援等関係機関数、社会行動評価尺度(SBS)、機能の全体的評価尺度(GAF)等を用いて支援開始時と終了時で評価し、事業における効果、関係、ネットワーク構築推進の状況を明らかにします。
2) 研究対象者
2019年度から2024年度の期間中に、支援終了した岡山県アウトリーチ支援事業の支援終了者67人を研究対象とします。
3) 研究期間
研究機関の長の許可日~2027年3月31日
情報の利用開始予定日:研究機関の長の許可日から1週間後
4) 研究方法
岡山県精神保健福祉センターが保有する、岡山県アウトリーチ支援事業の記録を基に作成されたデータを取得し、事業効果を評価します。
5) 使用する情報
この研究に使用する情報として、岡山県アウトリーチ支援事業の事業記録から以下の情報を抽出し使用させていただきますが、氏名、住所、生年月日などのあなたを直ちに特定できる情報は削除し使用します。また、あなたの情報などが漏洩しないようプライバシーの保護には細心の注意を払います。
居住区域(管轄保健所名)支援開始時年齢、性別、診断名、家族構成、同居者数、支援開始時支援機関、支援開始時支援機関数、支援開始時SBS、支援開始時GAF、支援開始年月日、支援終了年月日、支援終了時支援機関、支援終了時支援機関数、支援終了時SBS、支援終了時GAF、服薬情報、訪問回数、事例検討回数、ケア会議開催回数
6) 情報の保存
この研究に使用した情報は、研究の中止または研究終了後5年間、岡山大学大学院医歯薬学総合研究科疫学・衛生学分野の研究室で保存させていただきます。電子情報の場合はパスワード等で制御されたコンピューターに保存し、その他の情報は施錠可能な保管庫に保存します。
7) 二次利用
この研究で得られた試料・情報を将来別の研究に用いる可能性はありません。
8) 研究資金と利益相反
この研究は、資金はありません。また、この研究に関して利害関係が想定される企業などで研究責任者や分担者あるいはその家族が活動して収入を得ているようなことはありません。
9)研究計画書および個人情報の開示
あなたのご希望があれば、個人情報の保護や研究の独創性の確保に支障がない範囲内で、この研究計画の資料等を閲覧または入手することができますので、お申し出ください。
また、この研究における個人情報の開示は、あなたが希望される場合にのみ行います。あなたの同意により、ご家族等(父母(親権者)、配偶者、成人の子又は兄弟姉妹等、後見人、保佐人)を交えてお知らせすることもできます。内容についておわかりになりにくい点がありましたら、遠慮なく担当者にお尋ねください。
この研究は氏名、生年月日などのあなたを直ちに特定できるデータをわからない形にして、学会や論文で発表しますので、ご了解ください。
この研究にご質問等がありましたら下記の連絡先までお問い合わせください。また、あなたの情報が研究に使用されることについて、あなたもしくは代理人の方(成年後見人、研究対象者の配偶者、父母、兄弟姉妹、子・孫、祖父母、同居の親族又はそれら近親者に準ずると考えられる成人の方)にご了承いただけない場合には研究対象としませんので、下記の連絡先までお申し出ください。ただし、すでにデータが解析され、個人を特定できない場合は情報を削除できない場合がありますので、ご了承ください。この場合も研究参加者の方に不利益が生じることはありません。
<研究に関する問い合わせ連絡先>
岡山大学学術研究院医歯薬学域 疫学・衛生学分野
教授 賴藤 貴志
連絡先:086-235-7173 (平日9:00~17:00)
<研究への情報の利用を拒否する場合の連絡先>
岡山県精神保健福祉センター
担当者:野口 正行、重松 幸子
電話:086-201-0850 (平日9:00~17:00)
<研究組織>
主管機関名 岡山大学大学院医歯薬学総合研究科
研究代表者 岡山大学学術研究院医歯薬学域 疫学・衛生学分野 教授 賴藤貴志
共同研究機関
岡山県精神保健福祉センター 所長 野口 正行
―「岡山県におけるアウトリーチ事業に関する既存資料を用いた研究」へご協力のお願い―
研究機関名およびその長の氏名 岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 成瀬 恵治
研究責任者 岡山大学学術研究院医歯薬学域 疫学・衛生学分野 教授 賴藤貴志
1) 研究の背景および目的
精神障害者は、医学的治療の必要がありながら支援が届いていない人たちが多いです。海外の報告では、およそ半数の精神障害者は支援が届かないまま満たされざる精神保健ニーズを抱えていることが報告されています。日本でも市町村や保健所など自治体の精神保健の機関において、このような医学的治療につながりにくい人たちが抱える課題(受診拒否、大声で威嚇する、ひきこもり、家庭内暴力など)への対応におよそ半数の市町村が苦慮していることが報告されています。このように孤立した精神障害者への支援や対応は、地域精神保健の重要な課題です。このような課題に対しては、医療機関で待ち受ける体制では不十分であり、出向く支援であるアウトリーチ支援が重要です。国内での研究は、自治体単位でのアウトリーチ事業を評価・調査した研究はありますが、岡山県内を評価した研究はありません。
岡山県では、アウトリーチ支援事業において、保健所からの依頼に基づき、未治療や治療中断等により生活に困難を抱える精神障害者や精神障害者に対するアウトリーチ支援を行ってきました。
今回の研究では、当事者への支援効果の定量的検証のため、2019年度から2024年度の期間中に、支援終了した本事業対象者について、支援等関係機関数、社会行動評価尺度(SBS)、機能の全体的評価尺度(GAF)等を用いて支援開始時と終了時で評価し、事業における効果、関係、ネットワーク構築推進の状況を明らかにします。
2) 研究対象者
2019年度から2024年度の期間中に、支援終了した岡山県アウトリーチ支援事業の支援終了者67人を研究対象とします。
3) 研究期間
研究機関の長の許可日~2027年3月31日
情報の利用開始予定日:研究機関の長の許可日から1週間後
4) 研究方法
岡山県精神保健福祉センターが保有する、岡山県アウトリーチ支援事業の記録を基に作成されたデータを取得し、事業効果を評価します。
5) 使用する情報
この研究に使用する情報として、岡山県アウトリーチ支援事業の事業記録から以下の情報を抽出し使用させていただきますが、氏名、住所、生年月日などのあなたを直ちに特定できる情報は削除し使用します。また、あなたの情報などが漏洩しないようプライバシーの保護には細心の注意を払います。
居住区域(管轄保健所名)支援開始時年齢、性別、診断名、家族構成、同居者数、支援開始時支援機関、支援開始時支援機関数、支援開始時SBS、支援開始時GAF、支援開始年月日、支援終了年月日、支援終了時支援機関、支援終了時支援機関数、支援終了時SBS、支援終了時GAF、服薬情報、訪問回数、事例検討回数、ケア会議開催回数
6) 情報の保存
この研究に使用した情報は、研究の中止または研究終了後5年間、岡山大学大学院医歯薬学総合研究科疫学・衛生学分野の研究室で保存させていただきます。電子情報の場合はパスワード等で制御されたコンピューターに保存し、その他の情報は施錠可能な保管庫に保存します。
7) 二次利用
この研究で得られた試料・情報を将来別の研究に用いる可能性はありません。
8) 研究資金と利益相反
この研究は、資金はありません。また、この研究に関して利害関係が想定される企業などで研究責任者や分担者あるいはその家族が活動して収入を得ているようなことはありません。
9)研究計画書および個人情報の開示
あなたのご希望があれば、個人情報の保護や研究の独創性の確保に支障がない範囲内で、この研究計画の資料等を閲覧または入手することができますので、お申し出ください。
また、この研究における個人情報の開示は、あなたが希望される場合にのみ行います。あなたの同意により、ご家族等(父母(親権者)、配偶者、成人の子又は兄弟姉妹等、後見人、保佐人)を交えてお知らせすることもできます。内容についておわかりになりにくい点がありましたら、遠慮なく担当者にお尋ねください。
この研究は氏名、生年月日などのあなたを直ちに特定できるデータをわからない形にして、学会や論文で発表しますので、ご了解ください。
この研究にご質問等がありましたら下記の連絡先までお問い合わせください。また、あなたの情報が研究に使用されることについて、あなたもしくは代理人の方(成年後見人、研究対象者の配偶者、父母、兄弟姉妹、子・孫、祖父母、同居の親族又はそれら近親者に準ずると考えられる成人の方)にご了承いただけない場合には研究対象としませんので、下記の連絡先までお申し出ください。ただし、すでにデータが解析され、個人を特定できない場合は情報を削除できない場合がありますので、ご了承ください。この場合も研究参加者の方に不利益が生じることはありません。
<研究に関する問い合わせ連絡先>
岡山大学学術研究院医歯薬学域 疫学・衛生学分野
教授 賴藤 貴志
連絡先:086-235-7173 (平日9:00~17:00)
<研究への情報の利用を拒否する場合の連絡先>
岡山県精神保健福祉センター
担当者:野口 正行、重松 幸子
電話:086-201-0850 (平日9:00~17:00)
<研究組織>
主管機関名 岡山大学大学院医歯薬学総合研究科
研究代表者 岡山大学学術研究院医歯薬学域 疫学・衛生学分野 教授 賴藤貴志
共同研究機関
岡山県精神保健福祉センター 所長 野口 正行
