2023/5/25

備前市新型コロナウイルス抗体検査事業・中間結果報告2

「備前市と国立大学法人岡山大学との連携・協力協定」のもと、備前市からの補助金(備前市新型コロナウイルス感染症抗体検査研究事業補助金)を受け、備前市に在住または市内に所在する団体に在籍する成人の方を対象として、新型コロナウイルス感染症の抗体検査を行っています。指先から少量の血液を採取することにより、個人の抗体価を2か月おきに測定し、抗体の経時的変化とその後の感染・発症・重症化との関連を評価することを目的にしています。
抗体検査参加者の方に対して2回目の結果報告をいたしましたが、結果の一部を下記に紹介いたします。4回目ワクチン接種後の抗体の変動と抗体と感染の関連について、貴重な示唆を与えていると考えます。

年齢区分別に見た4回目ワクチン接種からの経過日数と抗体価
2022年6月3日~2022年11月30日の解析期間中に少なくとも1回以上抗体検査を受けた18歳以上の成人1862人の内、4回目のワクチン接種者を対象として、ワクチン接種後の経過日数と抗体価の経時的変化の結果をまとめました。
65歳未満と65歳以上の比較において、65歳以上の高齢者群は、抗体価の上昇が緩やかで低下が早いという傾向がありました。



 

抗体価と感染の関連
2022年6月3日~2022年9月25日の解析期間中に少なくとも1回以上抗体検査を受けた18歳以上の成人1649人を対象として、抗体価とその後2か月間の感染の有無の関連を評価しました。検査と検査の間にワクチン接種をした人は除外しています。
結果として、抗体価が2500未満の方に比べて、抗体価が10000以上の方は、リスクが64%下がっていました。


今後も、調査を継続し、結果をとりまとめていきたいと思います。
調査にご協力いただいている関係者の皆様、大変ありがとうございます。

実施窓口 岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 疫学・衛生学分野
電話番号 086-235-7177
備前市担当 備前市保健福祉部保健課健康係 0869-64-1820

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