2010/12/17

Sufficient-cause modelとPotential-outcome modelの対応に関する論文掲載のお知らせ

Sufficient-cause modelとPotential-outcome modelは、因果律を扱う際に根幹をなす、二つの重要なモデルです。この度、両者の対応関係を論じたResearch LetterがEpidemiologyに掲載されました。本論文は、二つの二値曝露変数と、二値アウトカム変数を考慮する場合を例として取り上げ、両モデルの対応関係を、完全な対応表を用いて論じています。このことにより、positive monotonicityとno preventive actionという二つの概念の違いを明確に理解できるように助けられます。また、特定のResponse typeやRisk-status patternの同定可能性に関する疫学方法論・因果推論の新しい知見を補完するうえでも有用なものと考えられます。本稿で提示している対応表が、今後、因果律を扱う際に有用な手引きになることを期待しています。

Suzuki E, Yamamoto E, Tsuda T. On the link between sufficient-cause model and potential-outcome model. Epidemiology. 2011;22(1);131-2.

本論文へのリンク(PubMed)
対応表へのリンク(online appendix)

Page Top