2022/1/31

【論文出版】新型コロナワクチンの重症化予防効果に関する研究

岡山市の新型コロナウイルス感染症患者における、ワクチンの重症肺炎、肺炎の予防効果に関する研究です。この研究では、重症肺炎は酸素投与を要する肺炎(中等症Ⅱ以上)、肺炎は画像で診断された症例と定義しています。期間は2021年7月~9月(第5波)、対象者は20歳以上の2692人、交絡因子として、年齢、性別、喫煙歴、高血圧、糖尿病、心疾患、呼吸器疾患、肥満を調整しています。ワクチン未接種者と比較し、ワクチン2回接種者のリスク比(95%信頼区間)は、重症肺炎で0.25 (0.09-0.67)、肺炎で0.25 (0.13-0.50)でした。この結果から、ワクチン接種により重症肺炎を75%減らす効果があったと推定されます[(1-リスク比)×100(%)]。

Matsuo R, Matsumoto N, Kadowaki T, Mitsuhashi T, Takao S, Yorifuji T.
Effect of mRNA vaccines in preventing COVID-19 severe pneumonia among COVID-19 patients in Japan.
J Epidemiol. 2022 Jan 8. doi: 10.2188/jea.JE20210487. Online ahead of print.

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