2008/10/15

スーパーマーケットにみる格差先進国

先日、米国ボストン市にあるHarvard大学のSchool of Public Healthを訪れ、Ichiro Kawachi教授と打ち合わせをしてきました。なかなか日本では感じ取れない健康を含めた社会格差について実感することができました。
行程上時間があったので、現地の大衆向けスーパーを試しに訪れてみました。まず、サイズにびっくり。ハイカロリーな食べ物が、ビックサイズで安く提供されていました。後から話を聞くと、非富裕層は、交通手段がないので遠くのスーパーには行けず、経済的にも食品の選択肢は限られてしまうとのこと。知識を広めるだけでは行動に結びつかない現実があり、だからといって、非富裕層の生活を抜本的に変えるほどの介入はできない。社会の抱える問題の大きさを実感しました。
日本も近い将来(今すでに?)格差社会を迎える流れにあると思います。このまま進むのであれば、健康の格差が広がらないような提言ができるようにありたいと思いました。(TH)

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