2025/6/25

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「岡山市の乳幼児健診及び産婦健診における新型コロナウイルス感染症の影響に関する分析」研究実施のお知らせ

岡山市にて乳幼児健診、産婦健診を受診された方およびそのご家族の方へ
―「岡山市の乳幼児健診及び産婦健診における新型コロナウイルス感染症の影響に関する分析へご協力のお願い

研究機関名およびその長の氏名 岡山大学大学院医歯薬学総合研究科  成瀬 恵治
研究責任者 岡山大学学術研究院医歯薬学域 疫学・衛生学分野 賴藤 貴志

1) 研究の背景および目的

新型コロナウイルス感染症ならびにその感染症対策の影響として、行動制限による人との交流の減少など、子どもの発達への影響や産後うつの増加が懸念されていますが、実態についての研究報告は十分ではありません。本研究は岡山市保健所からの委託を受けて、岡山市における乳幼児健診及び産婦健診のデータを用いて、乳幼児の発達や発育に関する指標(言語発達、肥満など)や産後うつの割合等について経時的な変化をみることで、新型コロナウイルス感染症の影響について現状を分析し、関連するリスクを検討することで、疫学的な知見を提供することを目的としています。 

2) 研究対象者

2014年4月1日~2027年3月31日(予定)に岡山市にて乳幼児健診(3~5か月児健診、1歳6か月児健診、3歳児健診)を受診した方(約19.5万名)、また2019年4月1日~2027年3月31日(予定)に岡山市にて産婦健診を受診した方(約4万名)を研究対象とします。

3) 研究期間

研究機関の長の許可日~2029年3月31日

4) 研究方法

岡山市にて3~5か月児健診、1歳6か月児健診もしくは3歳児健診を受診した児を対象とし、言語発達要観察継続児の割合や肥満等の各種発育発達指標を時系列で記述し、新型コロナウイルス感染症発生後の変化について分析します。また、産後うつについては、産後のEPDS (エジンバラ産後うつ病質問票:Edinburgh Postnatal Depression Scale)合計点数が、30点中9点以上もしくは質問10番が1点以上を陽性とし、EPDS陽性者の割合を時系列で記述し、新型コロナウイルス感染症発生後の変化について分析する予定です。また、関連するリスク要因等についても検討を行う予定です。

5) 使用する情報

この研究に使用する情報として、以下の情報を使用させていただきます。データは、岡山保健所にて、既に氏名、生年月日などのあなたを直ちに特定できる情報は削除され、個人が特定できない状態になっています。
1)乳幼児健診(3~5か月児健診、1歳6か月児健診、3歳児健診)受診者の情報:性別、年齢、既往歴、育児環境、発達状況など
2)産婦健診受診者の情報:母年齢、妊娠届時の情報、出生順位、EPDS (エジンバラ産後うつ病質問票:Edinburgh Postnatal Depression Scale)合計点数など

6) 情報の保存、二次利用

この研究に使用した情報は、研究の中止または研究終了後5年間、岡山大学大学院医歯薬学総合研究科疫学衛生学分野内で保存させていただきます。電子情報は、パスワード等で制御されたコンピューターに保存します。なお、保存した情報を用いて新たな研究を行う際は、倫理委員会にて承認を得ます。

7) 研究計画書および個人情報の開示

ご本人のご希望があれば、個人情報の保護や研究の独創性の確保に支障がない範囲内で、この研究計画の資料等を閲覧または入手することができますので、お申し出ください。
この研究は氏名、生年月日など個人を直ちに特定できるデータをわからない形にして、論文で発表しますので、ご了解ください。
この研究にご質問等がありましたら下記の連絡先までお問い合わせください。また、あなたの情報が研究に使用されることについて、あなたもしくは代理人の方(ご家族の方等も拒否を申し出ることが出来る場合があります。詳細については下記の連絡先にお問い合わせください。)にご了承いただけない場合には研究対象としませんので、下記の連絡先までお申し出ください。ただし、すでにデータが解析され、個人を特定できない場合は情報を削除できない場合がありますので、ご了承ください。この場合も皆様に不利益が生じることはありません。

研究内容について、分かりにくい点やご質問等がありましたら下記の連絡先まで遠慮なくお問い合わせください。

<問い合わせ・研究への利用を拒否する場合の連絡先>
岡山大学学術研究院医歯薬学域 疫学・衛生学分野
氏名:賴藤 貴志
電話:086-235-7170(平日:9時~18時)

既存情報の提供のみを行う機関
岡山市保健所 保健所長 松岡 宏明

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2025/6/13

【論文出版】若手・中堅耳鼻咽喉科医師の臨床研究に対する質問紙調査

岡山大学・関連施設に勤務する医師経験年数15年以下の耳鼻咽喉科医34人を対象に臨床研究についての背景・理解・興味についてのアンケート調査を行いました。臨床研究に対する興味や知識には個人間のばらつきがありましたが、約半数は臨床研究に興味がない、行った事がない、という結果でした。また、臨床研究に必要と考えられる統計学的知識については不足していることが明らかになりました。今後は研究支援や教育プログラムの充実などのサポートを進めていく必要があると考えられます。

浦口 健介, 頼藤 貴志, 高尾 総司, 菅谷 明子, 安藤 瑞生, 若手・中堅耳鼻咽喉科医師の臨床研究に対する質問紙調査, 岡山医学会雑誌, 2025, 137 巻, 1 号, p. 20-24

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【論文出版】小児アレルギー性鼻炎と水泳の関係について

21世紀出生児縦断調査を用いて小児アレルギー性鼻炎と水泳の関係について分析を行いました。水泳は喘息などの肺機能の改善に有効と言われていますが、アレルギー性鼻炎に関しては塩素などによる影響で悪化する可能性があると言われています。本研究では学童期の水泳がアレルギー性鼻炎発症のリスクになりうることを示しました。

Uraguchi K, Mitsuhashi T, Matsumoto N, et al. Association between swimming lessons and rhinitis in school children: A nationwide birth cohort study. Int J Pediatr Otorhinolaryngol. Published online June 3, 2025. doi:10.1016/j.ijporl.2025.112415

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2025/6/11

教授の頼藤が第31回山内逸郎記念賞を受賞しました

令和7年6月8日に、教授の頼藤が第31回山内逸郎記念賞を受賞しました。受賞後、

「疫学方法論を用いた小児保健医療への関わり」というテーマで、受賞記念講演をさ

せていただきました。

 

今までご指導・ご支援頂いた全ての方に感謝申し上げます。

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2025/6/6

【論文出版】水俣病における胎児期メチル水銀曝露と認知機能の関連について

水俣病において、胎児性水俣病患者の存在は注目されていますが、同時期に産まれた方への影響も懸念されています。その方たちを対象とし、メチル水銀曝露と認知機能の関連について検討をした論文が出版されました。

Yorifuji T, Yamamura Y, Nagano I, Kado Y, Shigeoka S, Fujino T.
Prenatal methylmercury poisoning and neurocognitive impairment in Minamata.
Sci Total Environ. 2025 May 28;985:179743. doi: 10.1016/j.scitotenv.2025.179743. Online ahead of print.

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【論文出版】帝王切開と小児アレルギー疾患の関連

岡山大学産婦人科の光井先生らとの共同研究により、国立病院機構岡山医療センター新生児科・当分野客員研究員の玉井圭先生が行った帝王切開と小児アレルギー疾患の関連についての研究の結果が掲載されました。厚生労働省の21世紀出生児縦断調査と日本産婦人科学会の周産期データベースをリンクし、約2,000名のデータを9歳まで追跡した結果、帝王切開で生まれた子どもと自然分娩で生まれた子どもの間で、アレルギー疾患の発症リスクに明確な差は認められませんでした。

Tamai K, Matsumoto N, Mitsui T, Masuyama H, Yorifuji T. Association between cesarean delivery and childhood allergic diseases in a longitudinal population-based birth cohort from Japan. Sci Rep. 2025 Jun 1;15(1):19206. doi: 10.1038/s41598-025-03703-3.

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【論文出版】幼児期BMI変化と学童期喘息の関連

岡山大学小児科の薮内利彦先生らとの共同研究により、幼児期の体重変化が学童期の喘息発症に与える影響について検討した結果が掲載されました。21世紀出生児縦断調査のデータを用いて約47,000名を対象とした研究で、幼児期に体重が大きく増加した男児では非アレルギー性喘息のリスクが高く、一貫して体重の重い女児ではアレルギー性喘息のリスクが高いことが明らかになりました。

Yabuuchi T, Ikeda M, Matsumoto N, Tsuge M, Yorifuji T, Tsukahara H. Changes in body mass index during early childhood on school-age asthma prevalence classified by phenotypes and sex. Pediatr Int. 2025 Jan-Dec;67(1):e70090. doi: 10.1111/ped.70090.
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