2012/6/7

職場のソーシャル・キャピタルと高血圧発症リスクに関する論文出版のお知らせ

職場におけるソーシャル・キャピタルが、労働者の高血圧発症リスクにどのような影響を及ぼすかを検証した論文が、Journal of Hypertensionに出版されました。本研究は、フィンランド、米国、ポーランドの研究者らとの共同研究であり、フィンランドの公務員60922人を対象としたコホート研究です。男性では、職場のソーシャル・キャピタルが低いと高血圧発症リスクが高まることが示唆され、最も低い群は、最も高い群に比して、高血圧発症率が約40%高まることが示されました。一方、女性では明確な関連は認められませんでした。今後も、職場のソーシャル・キャピタルに関する包括的な研究が期待されます。

Oksanen T, Kawachi I, Jokela M, Kouvonen A, Suzuki E, Takao S, Virtanen M, Pentti J, Vahtera J, Kivimäki M.
Workplace social capital and risk of chronic and severe hypertension: a cohort study.
J Hypertens. 2012; 30(6):1129-1136.
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2012/6/6

マダガスカルにおけるヘルスセンターまでの近接性と新生児・乳児死亡率に関する論文出版のお知らせ

マダガスカルにおけるヘルスセンターまでの近接性と新生児・乳児死亡率に関する論文がPLoS Oneに出版されました。本研究は、広島大学、マダガスカル政府、JICAマダガスカル、ハーバード大学のスタッフおよび研究者らとの共同研究です。

開発途上国において、ヘルスセンターへの近接性は乳児の健康と影響があると報告されていますが、データ整備の関係でまだその評価は多くの国で不足しています。本研究は、マダガスカル政府が整備したヘルスセンターの位置情報を利用し、新生児、乳児死亡とヘルスセンターまでの関係をGISを活用しマダガスカル国土全土で評価しました。結果、ヘルスセンターより遠方に居住する対象者ほど、新生児死亡のリスクの増加が示唆されました。

Kashima S, Suzuki E, Okayasu T, Jean Louis R, Eboshida A, Subramanian SV.
Association between proximity to a health center and early childhood mortality in Madagascar.
PLoS One. 2012;7(6):e38370. (doi:10.1371/journal.pone.0038370)
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2012/6/4

大阪府寝屋川市における揮発性有機化合物質曝露と健康影響に関する論文出版のお知らせ

2004年8月に大阪府寝屋川市に廃プラスチック処理工場が建設され、その後の稼動に伴って、周辺住民が、悪臭、眼や喉の痛みなどの健康被害を訴えています。今回、健康調査を行い、工場から居住地域までの距離と症状の関連を検討した結果について、Journal of Occupational Healthに学術論文が出版されました。本研究は、本学大学院環境生命科学研究科、東京大学大学院新領域創成科学研究科、広島大学大学院医歯薬保健学研究院の研究者らとの共同研究です。

調査の結果、工場に近い地域に居住している住民ほど、咽頭・呼吸器・眼・皮膚症状などの症状を保有していました。様々な欠点はありますが、本知見は、大気中の揮発性有機化合物質曝露と皮膚粘膜刺激症状・呼吸器症状との関連を示唆しています。

Yorifuji T, Noguchi M, Tsuda T, Suzuki E, Takao S, Kashima S, Yanagisawa Y.
Does open-air exposure to volatile organic compounds near a plastic recycling factory cause health effects?
J Occup Health. 2012;54(2):79-87.
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長時間労働とメタボリックシンドロームに関する論文出版のお知らせ

長時間労働による健康影響に関して、国内外で多くの研究が実施されてきましたが、長時間労働とメタボリックシンドロームの関連について検証した研究は皆無でした。この度、この点を調査した学術論文がBMC Public Healthに出版されました。

日本人男性労働者933人を対象とした横断研究を実施しました。多変量ロジスティック回帰モデルによる解析の結果、1日の労働時間7-8時間に比して、10時間より長い場合には、メタボリックシンドロームのオッズ比が二倍以上になることが示唆されました。この傾向は、40歳以上の群でより顕著に認められましたが、40歳未満の群では明らかな関連は見られませんでした。本研究結果は、メタボリックシンドロームのリスクを増加させる労働時間のトリガーレベルが、10時間/日であることを示唆していると考えられます。

Kobayashi T, Suzuki E, Takao S, Doi H.
Long working hours and metabolic syndrome among Japanese men: a cross-sectional study.
BMC Public Health. 2012;12:395. (doi:10.1186/1471-2458-12-395).
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