新型コロナ関連研究・活動

2023/4/5

【論文出版】新型コロナウイルス感染症院内クラスターの対応経験とそこから見えたクラスター対応アルゴリズム

津山中央病院の藤田先生らとの共著論文が出版されました。本研究では、岡山県北部に位置し救命救急センターと2 類指定感染症病床を有する拠点病院において、2020年10月19日から2020年11月17日の間に発生した新型コロナウイルス感染症クラスターについて分析しました。実際のクラスターの対応手順を後方視的に評価し、患者発生の経時的推移を時系列に沿って段階別の対応カテゴリーにまとめました。
今回のクラスター対応を振り返り、既に潜伏している見えないprimary caseの存在、体内へのウイルス侵入門戸に対する認識の甘さ、院内クラスターの致命率の高さ、検査によるスクリーニングの限界と個人防護の重要性、職員の同居家族の体調管理、個室管理のできる部屋数の限界といった感染管理の脆弱性が見つかりました。また、クラスターを効率よく終息させるための対応アルゴリズム化は重要です。本調査がクラスター対応の医療従事者の参考になることを願います。

藤田浩二, 大重和樹, 門脇知花, 頼藤貴志, 大塚文男
新型コロナウイルス感染症院内クラスターの対応経験とそこから見えたクラスター対応アルゴリズム
岡山医学会雑誌 第135巻 April 2023, pp. 22-33

どうぞご覧ください。

2023/5/25

備前市新型コロナウイルス抗体検査事業・中間結果報告2

「備前市と国立大学法人岡山大学との連携・協力協定」のもと、備前市からの補助金(備前市新型コロナウイルス感染症抗体検査研究事業補助金)を受け、備前市に在住または市内に所在する団体に在籍する成人の方を対象として、新型コロナウイルス感染症の抗体検査を行っています。指先から少量の血液を採取することにより、個人の抗体価を2か月おきに測定し、抗体の経時的変化とその後の感染・発症・重症化との関連を評価することを目的にしています。
抗体検査参加者の方に対して2回目の結果報告をいたしましたが、結果の一部を下記に紹介いたします。4回目ワクチン接種後の抗体の変動と抗体と感染の関連について、貴重な示唆を与えていると考えます。

年齢区分別に見た4回目ワクチン接種からの経過日数と抗体価
2022年6月3日~2022年11月30日の解析期間中に少なくとも1回以上抗体検査を受けた18歳以上の成人1862人の内、4回目のワクチン接種者を対象として、ワクチン接種後の経過日数と抗体価の経時的変化の結果をまとめました。
65歳未満と65歳以上の比較において、65歳以上の高齢者群は、抗体価の上昇が緩やかで低下が早いという傾向がありました。



 

抗体価と感染の関連
2022年6月3日~2022年9月25日の解析期間中に少なくとも1回以上抗体検査を受けた18歳以上の成人1649人を対象として、抗体価とその後2か月間の感染の有無の関連を評価しました。検査と検査の間にワクチン接種をした人は除外しています。
結果として、抗体価が2500未満の方に比べて、抗体価が10000以上の方は、リスクが64%下がっていました。


今後も、調査を継続し、結果をとりまとめていきたいと思います。
調査にご協力いただいている関係者の皆様、大変ありがとうございます。

実施窓口 岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 疫学・衛生学分野
電話番号 086-235-7177
備前市担当 備前市保健福祉部保健課健康係 0869-64-1820

2023/3/4

【動画】県民のみなさんと共有したいこと~看護師からのメッセージ~

政府から、令和5年5月8日に新型コロナウイルス感染症の位置づけが変更される方針が出されました。Withコロナの時代に向けて、これまで様々な現場で活躍されてきた県内有志の看護師からメッセージをもらいました。コロナ対応の3年を振り返り、「実際の現場で起きていたこと」や「医療従事者の思い」を知ることができる動画となっています。是非、県民のみなさんに見ていただき、今後の生活や行動に生かしてもらえると嬉しいです。

チラシ:県民のみなさんと共有したいこと~看護師からのメッセージ~



第一部:それぞれが働く現場から、大変だった点ややりがいのあった点など振り返る
動画:これまでの感染拡大対応の振り返り

第二部:それぞれの専門領域からWithコロナに向けてのメッセージ
動画:いま、県民の皆さんに 共有したいこと

是非周りの方にもご紹介ください。

2023/2/12

【寄稿】頼藤が日本医事新報に新型コロナ感染症の5類移行の課題について寄稿しています

2023年5月8日から新型コロナ感染症を感染症法上の5類感染症に位置づけることが決定されました。これを受け、医事新報に【識者の眼】「国民的なコンセンサスを形成してこそコロナとの真の共存が可能に」というタイトルで、考えらえる課題について寄稿しています。良かったら、ご一読ください。

リンクはこちら

どうぞご覧ください。

2023/1/28

【緊急】岡山県の医療を守るために、県民のみなさんと共有したいこと

岡山県内の医療が崩壊の危機に瀕しています。新型コロナ感染者の増加により、医療・福祉領域は極度にひっ迫しており、救える命が救えない状況になっています。救急搬送困難事案が増加し、通常医療の提供も困難になっています。あなたの大事な方が倒れても、必要な医療が受けられないかもしれません。医療ひっ迫を軽減し、岡山県の医療を守るために、県民のみなさんと共有したいことのチラシを、県内の感染症・医療専門家有志で作成しました。

チラシ:岡山県の医療を守るために、県民のみなさんと共有したいこと



また、県内の感染状況や医療の実際の状況をお伝えする動画を作成しております。医療現場の生の声を聴く事ができます。是非ご覧ください。
動画紹介:医療ひっ迫と県民へのお願い

その他、Withコロナに向けた専門家の意見の動画も作成しております。5類移行の議論が行われていますが、参考になると思います。
動画紹介:医療ひっ迫と県民へのお願い

是非周りの方にもご紹介ください。

2023/1/21

モデルナ社オミクロン株対応2価ワクチン追加接種(4回目接種)後副反応調査(最終報告)を紹介しています

モデルナ社オミクロン株対応2価ワクチン追加接種(4回目接種)後副反応調査(最終報告)を紹介しています。詳しくは、下記ご覧ください。

新型コロナウイルスワクチン情報

2023/1/6

岡山大学疫学・衛生学分野ニュース(新型コロナ)vol.3を発行しました

岡山大学大学院医歯薬学総合研究科疫学・衛生学分野では、岡山県や岡山市等と協働で新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の対策を進めています。これらの活動を通じての調査や分析などの研究情報を、いち早く社会の皆様にお届けするためのニュースレター「岡山大学疫学・衛生学分野ニュース(新型コロナ情報)」を発行しています。この度、vol.3(2023年1月4日)を発行しました。

岡山大学疫学・衛生学分野ニュースVol.3

どうぞご覧ください。

2022/12/30

備前市新型コロナウイルス抗体検査事業・中間結果報告

 「備前市と国立大学法人岡山大学との連携・協力協定」のもと、備前市からの補助金(備前市新型コロナウイルス感染症抗体検査研究事業補助金)を受け、備前市に在住または市内に所在する団体に在籍する成人の方を対象として、新型コロナウイルス感染症の抗体検査を行っています。指先から少量の血液を採取することにより、個人の抗体価を2か月おきに測定し、抗体の経時的変化とその後の感染・発症・重症化との関連を評価することを目的にしています。

 今回、2回目までの抗体測定の結果を利用し、ワクチン接種と抗体の経時的変化の結果をとりまとめ、中間結果報告として参加者の方へ報告いたしました。結果の一部を下記に紹介しております。3回目、4回目ワクチン接種後の抗体の変動に関し、貴重な示唆を与えているかと考えます。



今後も、調査を継続し、結果をとりまとめていきたいと思います。
調査にご協力いただいている関係者の皆様、大変ありがとうございます。

実施窓口 岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 疫学・衛生学分野
電話番号 086-235-7177
備前市担当 備前市保健福祉部保健課健康係 0869-64-1820

2023/4/5

【論文出版】岡山市の新型コロナウイルス感染症の各流行期における症状及び重症度の比較に関する記述分析研究

岡山市における新型コロナウイルス感染症の各流行期(第1波~第6波)の症状及び重症度の違いについて記述分析を行いました。症状の違いについては、第5波では第3~4波と比較して全身症状や消化器症状が多くみられ、第6波では咽頭痛などの上気道症状が多くみられました。重症度についても各流行期において大きな違いがみられ、第1~2波では最も重症化割合が高く、徐々に重症化割合は低下傾向を認めました。特に、第5波、第6波に関してはワクチン接種状況による重症度に大きな違いがみられ、ワクチン接種により重症化は低下傾向を認めました。

松尾瑠美,松本尚美,門脇知花,三橋利晴,高尾総司,頼藤貴志
岡山市の新型コロナウイルス感染症の各流行期における症状及び重症度の比較に関する記述分析研究
岡山医学会雑誌 第134巻 December 2022, pp. 160-165

→本論文へのリンク
どうぞご覧ください。

2022/11/7

【論文出版】5~11歳小児用ファイザー社ワクチン(BNT162b2)の副反応

岡山県内の協力医療機関において小児用ファイザー社ワクチンの副反応調査を行った結果がJournal of Epidemiologyに掲載されました。小児用BNT162b2の全身性副反応の頻度は成人調査と比較して約1/3程度と低く、2回目接種後に発熱を認めたのは11.6%でした

Matsumoto N, Shimizu J, Yokoyama Y, Tsukahara H, Yorifuji T.
Adverse Reactions and Attitudes toward the BNT162b2 Covid-19 Vaccine in Children 5 to 11 Years of Age in Japan
Journal of Epidemiology, October 29, 2022. doi.org/10.2188/jea.JE20220265 Online ahead of print.

→本論文へのリンク

どうぞご覧ください。

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