2020/9/24

行政医師に関心のある方へのご案内

 新型コロナウイルス感染症や最近増加する災害の事案などを通し、保健所や行政で働く行政医師の役割の重要性が更に認識されてきているのではないしょうか。とは言え現場は、他の分野と同じく医師不足で困っています。そのような状況を打開するために、当教室では岡山県内で行政医師として勤務をしてみたいと思われる方へ、行政機関を紹介しております。

 社会医学に興味のある方、臨床とはまた違う視点で医療を見てみたいと思われる方、興味があれば当教室宛てにご連絡頂けましたら幸いです。岡山県内の行政医師は、都道府県型保健所、岡山市・倉敷市の政令市型保健所、そして県庁で勤務されており、連絡を頂いた後に面談をさせて頂き、該当する行政機関を紹介したいと思います。働きながら、社会医学系専門医の取得も可能ですし、大学院に籍を置き学位の取得も可能です。

 臨床の現場で病気を診るのではなく、地域・社会全体を広く俯瞰し、社会を癒す、そのような医師を目指してみませんか?今後の医師人生においても貴重な経験になると思われます。ご連絡お待ちしております。

 

行政医師については下記ご参照ください。

公衆衛生医師(保健所等医師)の確保について 厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/koushuu-eisei-ishi/topics/tp040621-02.html

公衆衛生医師になるには 全国保健所長会
http://www.phcd.jp/02/j_ishi/

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2020/9/23

「新型コロナウィルスの流行と自損行為による救急搬送の関連について -岡山市における救急搬送記録を用いた観察研究-」を行います

2018年~2020年の各年3月1日~8月31日の間に岡山市において救急搬送された方及びそのご家族の方へ

「新型コロナウィルスの流行と自損行為による救急搬送の関連について-岡山市における救急搬送記録を用いた観察研究-」へご協力のお願い

研究機関名 岡山大学大学院医歯薬学総合研究科

研究機関長 研究科長 大塚 愛二

 

研究責任者

岡山大学大学院 医歯薬学総合研究科 疫学・衛生学分野              教授   頼藤貴志

研究分担者

岡山大学大学院 医歯薬学総合研究科 救命救急・災害医学分野  教授   中尾篤典

岡山大学大学院 医歯薬学総合研究科 救命救急・災害医学分野  准教授  内藤宏道

岡山大学大学院 医歯薬学総合研究科 疫学・衛生学分野           講師   高尾総司

岡山大学大学院 医歯薬学総合研究科 疫学・衛生学分野                 大学院生 土生裕

 

1.研究の概要

1) 研究の背景および目的

COVID-19(Coronavirus disease 2019)は2019年11月に中国武漢で発生が確認されて以降、感染拡大は止まらず、日本においては2020年4月7日に緊急事態宣言が発令されました。感染拡大に伴い、人々の生活意識・行動は変化し、感染症の影響は「人との交流の減少」「生活満足度の低下」など広範な範囲に及び、2020年4~6月期の国内総生産(GDP)の1次速報は、名目GDPは前期比7・4%減(年率26・4%減)と発表されました。一方で、OECD(経済協力開発機構)の公表によると、わが国の自殺者数は1998年以降、G7のなかで最も高く、国際的にみても深刻な課題です。自殺の背景には個人的要因だけではなく、地域社会との関係の喪失、経済的状況などの社会的要因が大きく関係することが知られています。上記の理由から、新型コロナウィルスの流行による社会的変化から自殺者が増加していると考えられます。本研究は、岡山市における新型コロナウィルスの流行と自殺との関連について検討することを目的とします。岡山市消防局救急課における救急搬送記録に基づき、岡山市において2018年、2019年、2020年、各年の3月1日~8月31日に自損行為によって救急搬送された方を対象としてデータを取得し、各年での自損行為による救急搬送の状況を比較し検討します。

 

2) 予想される医学上の貢献及び研究の意義

新型コロナウィルスの流行と自損行為による救急搬送の関連性を検討し、評価することで、感染症流行、そしてそれに伴う自殺の予防対策を講じることができる可能性があります。

 

2.研究の方法

1) 研究対象者

2018年、2019年、2020年、各年の3月1日~8月31日の間に岡山市において自損行為により救急搬送された方約450名を研究対象とします。

 

2) 研究期間

倫理委員会承認後~2025年10月31日

3) 研究方法

2018年、2019年、2020年、各年の3月1日~8月31日の間に岡山市において自損行為により救急搬送された方を対象に、データを取得し、各年における自損行為による救急搬送の状況を比較検討します。

4) 使用する情報

この研究に使用する情報として、岡山市救急搬送記録から以下の情報を抽出し使用させていただきます。データは、岡山市消防局警防部救急課にて、既に氏名、生年月日などのあなたを直ちに特定できる情報は削除され、個人が特定できない状態になっています。また、あなたの情報が漏洩しないようプライバシーの保護には細心の注意を払います。

 

岡山市救急搬送記録における項目

曜日・祝祭日・年号・性別・町名一覧・居住区分・発生場所・発生個所・受傷形態・傷病名(小分類)・傷病程度・既往歴・特定行為(処置)・未処置内容・指示病院・心電図波形・容態 意識・呼吸・脈拍・市民応急手当

 

 

5) 情報の保存、二次利用

この研究に使用した情報は、研究の中止または研究終了後5年間、岡山大学大学院医歯薬学総合研究科頼藤研究室で保存させていただきます。電子情報の場合はパスワード等で制御されたコンピューターに保存し、その他の情報は施錠可能な保管庫に保存します。また、本研究で得られた情報を将来の研究に用いる可能性はありません。

 

6) 研究計画書および個人情報の開示

あなたのご希望があれば、個人情報の保護や研究の独創性の確保に支障がない範囲内で、この研究計画の資料等を閲覧または入手することができますので、お申し出ください。

この研究は氏名、生年月日などのあなたを直ちに特定できるデータをわからない形にして、学会や論文で発表しますので、ご了解ください。

 

この研究にご質問等がありましたら下記の連絡先までお問い合わせ下さい。また、あなたの情報が研究に使用されることについて、あなたもしくは代理人(配偶者、父母、兄弟姉妹、子・孫、祖父母、同居の親族又はそれら近親者に準ずると考えられる者(未成年者を除く。))の方にご了承いただけない場合には研究対象としませんので、2020年12月31日までの間に下記の連絡先までお申し出ください。この場合も皆様に不利益が生じることはありません。

 

<問い合わせ・連絡先>

岡山大学大学院医歯薬学総合研究科社会環境生命科学専攻 総合社会医科学講座 疫学・衛生学分野

教授 賴藤 貴志

連絡先:086-235-7170 (平日9:00~18:00)

ファックス:086-235-7178

 

<研究組織>

研究代表機関名  岡山大学

研究代表責任者 岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 社会環境生命科学専攻 総合社会医科学講座  疫学・衛生学分野 教授  賴藤 貴志

 

情報の提供のみを行う機関 岡山市消防局 警防部 救急課 課長補佐 長谷井 浩

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2020/9/14

【論文出版】日本におけるNO2(二酸化窒素)長期曝露と全死亡および死因別死亡と の関連に関する原著論文

日本における二酸化窒素長期曝露と全死亡および死因別死亡との関連に関する原著論
文がScience of the Total Environment誌に掲載されました。

NO2への長期曝露は、全死因、心肺疾患、および肺癌による死亡のリスクの増加と関
連していました。微小粒子状物質(PM2.5)の調整後も、肺癌のリスクの増加は依然
として観察されました。

Yorifuji T, Kashima S.
Long-term exposure to nitrogen dioxide and natural-cause and cause-specific
mortality in Japan.
Sci Total Environ. 2020 Nov 1;741:140465. doi:
10.1016/j.scitotenv.2020.140465. Epub 2020 Jun 25.

→本論文へのリンク

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【論文出版】救命救急科の前山博輝先生らとの共著論文出版のお知らせ

救命救急科の前山博輝先生らとの共著論文が出版されました。

Maeyama H, Naito H, Guyette FX, Yorifuji T, Banshotani Y, Matsui D, Yumoto
T, Nakao A, Kobayashi M.
Intubation during a medevac flight: safety and effect on total prehospital
time in the helicopter emergency medical service system.
Scand J Trauma Resusc Emerg Med. 2020 Sep 7;28(1):89. doi:
10.1186/s13049-020-00784-z.

→本論文へのリンク

どうぞご覧ください。

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「西日本豪雨被災地の救護所における医療環境に関する検討」研究を行います

2018年7月18日~2018年9月15日の間に
まび記念病院敷地内に設置した仮設診療所において
診療を受けられた方およびそのご家族の方へ
―「西日本豪雨被災地の救護所における医療環境に関する検討」へご協力のお願い―
研究機関名 岡山大学大学院医歯薬学総合研究科
岡山大学病院
研究機関長 研究科長 大塚 愛二
病院長  金澤 右

研究責任者 
岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 疫学・衛生学分野 教授   賴藤 貴志
研究分担者 
岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 疫学・衛生学分野 大学院生 橋本 千明

1.研究の概要
1) 研究の背景および目的
平成30年度西日本豪雨災害において被災された皆様に、心よりお見舞い申し上げます。

洪水発生時には多くの被害がもたらされますが、その後も避難生活を余儀なくされた被災者の方々におかれましては、洪水または避難生活を原因とする疾患が現れ、普段とは違う医療が必要となることがあります。
この度の西日本豪雨災害に際しましては、洪水発生後の2018年7月18日から9月15日まで、医療法人和陽会まび記念病院の仮設診療所が設置されました。7月18日から7月28日は吉備医師会・特定非営利活動法人AMDAが共同で健診車による仮設診療を実施、その後はまび記念病院によるプレハブでの診療となり多くの患者さんが受診されました。
仮設診療所にて診療を受けられた皆様のカルテの情報を基に、洪水被災地の診療再開時における日々の疾患の移り変わりをとりまとめたいと考えています。

2) 予想される医学上の貢献及び研究の意義
水災害に対する備えや避難所での医療的な対応などに役立つ情報を発信することができます。

2.研究の方法
1) 研究対象者
2018年7月18日から2018年9月15日までの間に、まび記念病院敷地内に設置した仮設診療所にて診療を受けられた方、延べ2,640名を研究対象とします。

2) 研究期間
2020年8月開催の倫理審査委員会承認後~2022年3月31日

3) 研究方法
2018年7月18日から2018年9月15日までの間に、医療法人和陽会まび記念病院に設置された仮設診療所にて診療を受けられた方のカルテを基に、研究者が診療情報のデータを抽出し、疾患の移り変わりに関する分析を行うことによって、洪水発生後の救護診療の在り方について調べます。

4) 使用する情報
この研究に使用する情報として、カルテから以下の情報を抽出し使用させていただきますが、あなたの個人情報は入力せず、匿名化して、個人情報などが漏洩しないようプライバシーの保護には細心の注意を払います。
年齢、性別、 受診の理由、診断名、紹介状作成の有無、点滴の有無

5) 情報の保存、二次利用
この研究に使用した情報は、研究の中止または研究終了後5年間、岡山大学大学院医歯薬学総合研究科疫学・衛生学教室で保存させていただきます。電子情報はパスワード等で制御された電子ファイルに保存し、施錠可能な保管庫に保存します。

6) 研究計画書および個人情報の開示
あなたのご希望があれば、個人情報の保護や研究の独創性の確保に支障がない範囲内で、この研究計画の資料等を閲覧または入手することができますので、お申し出ください。
また、この研究における個人情報の開示は、あなたが希望される場合にのみ行います。あなたの同意により、ご家族等(父母(親権者)、配偶者、成人の子又は兄弟姉妹等、後見人、保佐人)を交えてお知らせすることもできます。内容についておわかりになりにくい点がありましたら、遠慮なく担当者にお尋ねください。
この研究はあなたのデータを個人情報がわからない形にして、学会や論文で発表しますので、ご了解ください。

この研究にご質問等がありましたら下記の連絡先までお問い合わせ下さい。また、あなたの情報が研究に使用されることについてご了承いただけない場合には研究対象としませんので、2020年12月31日までの間に下記の連絡先までお申し出ください。
なお、研究対象者が未成年者の場合は、親権者及び同居の御親族又はそれら近親者に準ずる方よりご説明いただき、情報の使用をご了承いただけない場合は、同じく下記の連絡先までお申し出ください。いずれの場合も患者の皆様に不利益が生じることはありません。

<問い合わせ・連絡先>
岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 疫学・衛生学分野
責任者氏名:頼藤 貴志
所属:岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 社会環境生命科学専攻 総合社会医科学講座
疫学・衛生学分野
職名:教授
連絡先:平日9:00~18:00 086-235-7170 / 平日夜間・土日・祝祭日(留守番電話)
ファックス:086-235-7178

<研究組織>

情報の提供のみを行う機関
医療法人和陽会 まび記念病院      病院長 村松 友義

「西日本豪雨被災地の救護所における医療環境に関する検討」研究を行います はコメントを受け付けていません

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