2013/12/24

日本人高齢者における結合型・橋渡し型ソーシャル・キャピタルと主観的健康に関する論文出版のお知らせ

ソーシャル・キャピタルは、結合型ソーシャル・キャピタルと橋渡し型ソーシャル・キャピタルに区別され、両者の健康影響は異なると考えられています。結合型ソーシャル・キャピタルは、社会的特性が似通っている人々との信頼や協力関係のことをいい、橋渡し型ソーシャル・キャピタルは、社会的特性が異なっている人々とのつながりのことをいいます。この度、岡山県の農村部在住の高齢者において、結合型/橋渡し型ソーシャル・キャピタルと主観的健康の関連を検証した論文が、BMC Public Healthに出版されました。

その結果、男性高齢者は結合型・橋渡し型ソーシャル・キャピタルから共に健康に良い影響を受ける一方で、女性高齢者は結合型ソーシャル・キャピタルから健康に良い影響を受けることが示唆されました。社会経済的背景が異なるとソーシャル・キャピタルの健康影響が異なることが先行研究で示唆されているため、今後は、都市部の高齢者についても検証する必要があると考えられます。

Kishimoto Y, Suzuki E, Iwase T, Doi H, Takao S. Group involvement and self-rated health among the Japanese elderly: an examination of bonding and bridging social capital. BMC Public Health. 2013;13:1189. (doi:10.1186/1471-2458-13-1189)
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