研究業績

2023/8/25

【論文出版】糖尿病のない日本人成人における糖尿病予備群域HbA1cと後の慢性腎臓病(CKD)発症との関連

本研究は、健康に生活されている一般市民の皆さんが将来のCKD発症を予防できるように、CKD発症のリスク因子を見つけるための取り組みです。過去24年間の香川県善通寺市民の健康診断結果を利用し、コホート研究を行いました。結果は、糖尿病のない市民において、糖尿病予備群域のHbA1cは、後のCKD発症と明らかな関連は見られないというものでした。本研究の結果は、比較的健康な方が将来のCKD発症を予防するには、HbA1c以外のことにも注意するべきであることを示唆しています。

Okawa, Y., Suzuki, E., Mitsuhashi, T., Tsuda, T., Yorifuji, T. A population-based longitudinal study on glycated hemoglobin levels and new-onset chronic kidney disease among non-diabetic Japanese adults. Sci Rep. 2023;13:13770. (doi: 10.1038/s41598-023-40300-8)

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2023/8/17

【論文出版】COVID-19陽性者の肥満および過体重と重症化との関連

2020年3月から2022年6月の間に、岡山市のCOVID-19陽性者登録に登録された27,820人を対象に、肥満および過体重とCOVID-19重症化リスクとの関連を評価しました。肥満および過体重は、すべての年齢区分において重症化のリスク上昇と関連していました。

Tomoka K, Naomi M, Rumi M, Toshiharu M, Ayako S, Soshi T, Takashi Y

Obesity, overweight, and severe prognosis in COVID-19 patients in Japan
J Infect Chemother. 2023 Aug 7;S1341-321X(23)00186-1. doi: 10.1016/j.jiac.2023.08.004. Online ahead of print.


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2023/8/4

【論文出版】精神神経病態学教室の細川智成先生、高木学先生らとの統合失調症患者におけるオランザピンとアリピプラゾールの継続投与に関する研究

この度、精神神経病態学教室の細川智成先生、高木学先生らとの統合失調症患者におけるオランザピンとアリピプラゾールの継続投与について比較した論文がPsychopharmacologyに掲載されました。

Hosokawa T, Miyaji C, Yoshimura Y, Washida K, Yada Y, Sakamoto S, Okahisa Y, Takao S, Nomura A, Kishi Y, Harada T, Takaki M, Takeda T, Yamada N
Comparison between olanzapine and aripiprazole treatment for 104 weeks after hospital discharge in schizophrenia spectrum disorders: a multicenter retrospective cohort study in a real-world setting
Psychopharmacology (Berl). 2023 Jul 17; doi:10.1007/s00213-023-06407-6. Online ahead of print.

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2023/12/18

【論文出版】コロナ禍における小児の精神疾患診断数の推移

COVID-19パンデミックの前後5年間の月別新規小児精神疾患診断症例数を、日本の多施設共同電子カルテデータベースを用いて分断時系列デザインで比較した研究報告が、BMC Public Healthに掲載されました。新型コロナウイルス感染症によるパンデミック後、摂食障害、統合失調症、気分障害、身体表現性障害の新規症例数は経時的に増加しました。性別・年齢別の増加時期や傾向は疾患毎に異なっていました。

Matsumoto N, Kadowaki T, Takanaga S, Shigeyasu Y, Okada A, Yorifuji T.
Longitudinal impact of the COVID-19 pandemic on the development of mental disorders in preadolescents and adolescents.
BMC Public Health. 2023 Jul 7;23(1):1308. doi: 10.1186/s12889-023-16228-z.

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2023/7/21

【論文出版】産後うつ病に対する産後2週間健診の効果:操作変数法を用いたPopulation-based cohort study

岡山県津山市の行政データベースを活用し、産後うつ病に対する産後2週間健診の効果を検討しました。公費の産後2週間健診が開始される時期において、出産した年度が制度開始前か後かを操作変数に用いています。その結果、産後2週間健診は、産後1ヵ月時の産後うつ病スクリーニング陽性者の割合を減らす効果があることが示されました。

Nakamura N, Mitsuhashi T, Nakashima Y, Matsumoto N, Yorifuji T.
Effect of 2-week postpartum check-ups on screening positive for postpartum depression: a population-based cohort study using instrumental variable estimation in Japan.
Fam Pract. 2023 Jul 19;cmad074. doi: 10.1093/fampra/cmad074.

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2023/7/21

【論文出版】完全型房室中隔欠損症に関する共著論文

心臓血管外科の小林先生らとの共著論文が出版されました。

Kobayashi Y, Kasahara S, Sano S, Suzuki H, Suzuki E, Yorifuji T, Kotani Y.
Staged repair for complete atrioventricular septal defect in patients < 4.0 kg.
J Thorac Cardiovasc Surg. 2023 Jul 11:S0022-5223(23)00549-4.
doi: 10.1016/j.jtcvs.2023.07.003.

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2023/7/12

【論文出版】大腿骨近位部骨折手術後の患者に対する遠隔リハビリテーションの有効性:システマティック・レビューとメタアナリシス

大腿骨近位部骨折手術後の患者に対する遠隔リハビリテーションの有効性を検討したシステマティック・レビューとメタアナリシスが出版されました。移動能力、有害事象に関しては、エビデンスは不確実であり、ADL、疼痛では臨床的に意味のある差はありませんでした。遠隔リハビリテーションにより転倒せずに日常生活を送ることができるという自信(Fall efficacy)を向上させる可能性はあります。

 

Tsuge T, Yamamoto N, Taito S, Miura T, Shiratsuchi D, Yorifuji T.
Efficacy of telerehabilitation for patients after hip fracture surgery: A systematic review and meta-analysis [published online ahead of print, 2023 Jul 7].
J Telemed Telecare. 2023;1357633X231181632. doi:10.1177/1357633X231181632 

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2023/7/7

【論文出版】乳児期の栄養方法と最大成長率年齢の関連

21世紀出生児縦断調査(2001年出生児)のデータを活用し、乳児期の栄養方法と最大成長率年齢との関連について検討しました。人工栄養と比較して混合栄養、母乳栄養では最大成長率年齢が遅くなり、また母乳栄養期間が長くなるにつれて最大成長率年齢が遅くなるという量反応関係が示されました。

Yousuke Higuchi, Naomi Matsumoto, Shintaro Fujiwara, Yuki Ebuchi, Mahoko Furujo, Kazue Nakamura, Toshihide Kubo, Takashi Yorifuji
Association between infant breastfeeding practices and timing of peak height velocity: A nationwide longitudinal survey in Japan
Pediatr Res. 2023 Jul 3. doi: 10.1038/s41390-023-02706-y.

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2023/7/5

【論文出版】衛生教育と気道感染症予防との関連

21世紀出生児縦断調査(2010年出生児)のデータを活用し、衛生教育と気道感染症の予防についての関連を検討しました。衛生教育は3.5歳時に両親から子どもへ手洗いやうがいの教育をしているかについて調査しております。その結果、手洗いうがい教育を受けない子どもに比べて、手洗いうがい教育を受ける子どもは4.5-5.5歳の一年間のインフルエンザ感染のリスクが減少していました。

 

Uraguchi K, Mitsuhashi T, Matsumoto N, Takao S, Makihara S, Ando M, Yorifuji T. Association between handwashing and gargling education for children and prevention of respiratory tract infections: a longitudinal Japanese children population-based study. Eur J Pediatr. 2023 Jul 3. doi: 10.1007/s00431-023-05062-5. Epub ahead of print. PMID: 37395829.

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2023/7/3

【論文出版】補完代替医療利用者とがん検診・健康診断受診の関連

国民生活基礎調査のデータを活用し、補完代替医療利用者とがん検診・健康診断の受診行動との関連について検討しました。補完代替医療利用者は胃がん、肺がん、大腸がん、乳がん、子宮がん検診、および健康診断を受診する傾向があることが分かりました。

Matsuki N, Suzuki E, Mitsuhashi T, Subramanian SV, Takao S, Yorifuji T.
Complementary and Alternative Medicine Use, Cancer Screening, and Medical Checkups in Japan from 2001 to 2013: A Repeated Cross-Sectional Study.
J Integr Complement Med. 2023 Jun 28. doi: 10.1089/jicm.2023.0077. Epub ahead of print. PMID: 37379489.
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