臨床研究相談

注)現在、臨床研究相談の受け付けは中止しています。

■ 臨床研究相談の概要

岡山大学における臨床研究を推進するため、疫学・衛生学分野では臨床研究相談を受け付けています。以下の「臨床研究支援説明会 資料」をご一読いただき、「臨床研究相談依頼シート」にてご依頼ください。学外の方は、個別にご相談に応じますので、疫学・衛生学分野までメールをお送りください。

ダウンロード(学内限定)

臨床研究支援説明会 資料(PDFファイル)

臨床研究相談依頼シート(MS Wordファイル)


■ 疫学・統計学に関する資料

臨床医のための疫学シリーズ

日本救急医学会雑誌に、「臨床医のための疫学シリーズ:地域中核病院で行う臨床研究」と題して、全5回の連載を行いました。本シリーズは、地域中核病院の臨床医が中心となって臨床研究を行えることを目指し、特に疫学的視点から臨床研究のコア部分について紹介することを目的としています。


第1回では、総論として、臨床研究の概要を四つのステップに分けて提示して各ステップにおける疫学的視点の重要性を示すとともに、統計学的知識として必要な内容についても紹介しています。

小松裕和、鈴木越治、土居弘幸.臨床医のための疫学シリーズ:地域中核病院で行う臨床研究 第1回:臨床研究における疫学と統計学(疫学総論) 日本救急医学会雑誌 2009;20:288-93
本論文へのリンク


第2回では、疫学の基本的な用語ならびに、研究デザインに関して概要を説明し、論文の読み方として批判的吟味(Critical Appraisal)を紹介しています。

小松裕和、鈴木越治、土居弘幸.臨床医のための疫学シリーズ:地域中核病院で行う臨床研究 第2回:疫学用語の確認と論文の読み方(疫学各論1) 日本救急医学会雑誌 2009;20:338-44
本論文へのリンク


第3回では、臨床研究の質を大きく左右する研究仮説の立て方に関して、近年、疫学分野で用いられるようになっているDirected Acyclic Graph(DAG)をもとに紹介しています。

小松裕和、鈴木越治、土居弘幸.臨床医のための疫学シリーズ:地域中核病院で行う臨床研究 第3回:研究仮説の立て方とDirected Acyclic Graph(疫学各論2) 日本救急医学会雑誌 2009;20:397-403
本論文へのリンク


第4回では、バイアスに関して、選択バイアス、情報バイアス、交絡バイアスの観点から解説を行うとともに、研究結果の解釈の仕方に関して紹介しています。

小松裕和、鈴木越治、土居弘幸.臨床医のための疫学シリーズ:地域中核病院で行う臨床研究 第4回:バイアスの考え方、結果の解釈の仕方(疫学各論3) 日本救急医学会雑誌 2009;20:794-800
本論文へのリンク


第5回では、基本属性の比較に用いる検定、多変量解析として多く用いられるロジスティック回帰分析について紹介し、最後に生存解析について紹介しています。

小松裕和、鈴木越治、土居弘幸.臨床医のための疫学シリーズ:地域中核病院で行う臨床研究 第5回:臨床研究における統計学の役割(疫学各論4) 日本救急医学会雑誌 2009;20:851-9
本論文へのリンク

医学における因果推論(総説論文)

医学における因果推論に関する総説論文が、日本衛生学雑誌に掲載されています。本論文は、因果推論に関するこれまでの知見、研究業績を総括し、体系的に解説を行うことを目的としたものです。全体で二部構成になっており、第一部では反事実モデル、第二部ではグラフィカルモデル(Directed Acyclic Graph: DAG)の観点から、因果推論の論題を扱っています。因果推論に関する論題は、疫学の研究分野においても非常に重要な論題として取り上げられており、Annual SER Meeting (SER: Society for Epidemiologic Research)においても、因果推論に関するシンポジウムが例年組まれています。疫学・衛生学分野では、因果推論に関する最新の知見を学ぶことを目的とした勉強会(Causality Journal Club)を設けており、本論文では、この勉強会で取り上げた内容の一部が扱われています。

鈴木越治,小松裕和,頼藤貴志,山本英二,土居弘幸,津田敏秀.医学における因果推論 第一部 ~研究と実践での議論を明瞭にするための反事実モデル~ 日本衛生学雑誌 2009;64(4):786-95
本論文へのリンク(J-STAGE)

鈴木越治,小松裕和,頼藤貴志,山本英二,土居弘幸,津田敏秀.医学における因果推論 第二部 ~交絡要因の選択とバイアスの整理および仮説の具体化に役立つDirected Acyclic Graph~ 日本衛生学雑誌 2009;64(4):796-805
本論文へのリンク(J-STAGE)

■ 臨床研究支援実績

臨床研究支援に関連した主な論文を列挙しています。ご協力いただいた各先生方に深く御礼申し上げます。

Harada S, Sato S, Suzuki E, Okumura Y, Hiraki T, Gobara H, Mimura H, Kanazawa S, Kaji M, Fujiwara T. The usefulness of pre-radiofrequency ablation SUVmax in 18F-FDG PET/CT to predict the risk of a local recurrence of malignant lung tumors after lung radiofrequency ablation. Acta Med Okayama. 2011;65(6):395-402.

Yoshio K, Sato S, Okumura Y, Katsui K, Takemoto M, Suzuki E, Katayama N, Kaji M, Kanazawa S. The local efficacy of I-131 for F-18 FDG PET positive lesions in patients with recurrent or metastatic thyroid carcinomas. Clin Nucl Med. 2011;36(2):113-7.

Hotta K, Kiura K, Takigawa N, Suzuki E, Yoshioka H, Okada T, Kishino D, Inoue K, Tabata M, Tanimoto M. Association between poor performance status and risk for toxicity during erlotinib monotherapy in Japanese patients with non-small cell lung cancer: Okayama Lung Cancer Study Group experience. Lung Cancer. 2010;70:308–12.

Shiozawa N, Hayashimoto K, Suzuki E, Kikuchi H, Takata S, Ashida K, Watanabe M, Hosaki Y, Mitsunobu F. Lung function and blood markers of nutritional status in non-COPD aging men with smoking history: A cross-sectional study. Int J Chron Obstruct Pulmon Dis. 2010;5:233–40.

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