2013/12/24

日本人高齢者におけるType Dと心理的苦痛・主観的健康に関する論文出版のお知らせ

Type D気質は、negative affectivity(否定的な感情や視点、考えを抱きやすい傾向)とsocial inhibition(他者からの否認や非難などを恐れるため、否定的な感情を表現できない傾向)を併せ持った気質とされ、有している人はうつ病、PTSDなどの精神疾患やメタボリックシンドロームや心疾患などの身体的疾患に罹患しやすいと言われています。これまで日本ではType D気質に関する研究はなく、アジアにおいても一般人のみを対象にした研究はありませんでした。また世界的に見ても高齢者におけるType D気質の研究はありませんでした。この度、本邦の高齢者におけるType D気質と心理的苦痛および主観的健康について検証した論文がPLoS Oneに出版されました。

本研究では、一般人を対象にした先行研究(18.1%-38.5%)に比べてType D気質を有する割合が46.3%と高いことが示されました。このことは、対象者の年齢の差や、欧米との文化的背景の違いなどが影響している可能性があります。また、日本人高齢者では男女ともに、Type D気質を有する者は有しない者に比べて、オッズ比が有意に心理的苦痛で4倍以上、主観的不健康で2倍以上に高くなることが示唆されました。特に75歳以上に比べて65-74歳の方がよりオッズ比が高くなり、定年退職直後の方などで注意する必要があると思われます。

Kasai Y, Suzuki E, Iwase T, Doi H, Takao S (2013) Type D Personality Is Associated with Psychological Distress and Poor Self-Rated Health among the Elderly: A Population-Based Study in Japan. PLoS ONE 8(10): e77918. doi:10.1371/journal.pone.0077918
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